Application Programming Interfaceの略で、ソフトウエアを開発しやすくするため、OSやWebサービスが機能を提供すること。近年はWeb APIの利用が多く、スマホ向けのサービスやアプリ開発には欠かせない。

 APIとは、OSなどが提供する一般的な機能の集まりのこと。ソフトウエアの開発者は、APIを利用することで、よく使う機能を自身のソフトに簡単に組み込める。仮にAPIがなかった場合、ある機能を実現するために全てをゼロからプログラミングしなければならない。これに対してAPIを利用すると、よく使う機能をAPIから呼び出すだけで使えるため、ソフト開発を省力化できるわけだ。

 従来は、APIといえばOSがアプリケーションソフト向けに提供していた機能を指したが、現在はWebサービスがアプリ開発者向けに公開している機能をWeb APIと呼ぶことが一般的になっている。例えば、よく使うアプリにオンライン地図の表示、SNSへの投稿、動画投稿サイトにアップされた動画再生の機能があったとする。これらの機能はアプリ開発者が独自開発したわけではなく、Web APIを利用して実現しているケースが多い。

 ユーザーの認証に「Facebook」や「Twitter」などのSNSアカウントを利用するアプリやサービスの場合も、それらのサービス運営会社が公開しているAPIを使うのが一般的。

 公開されているAPIとしては、「Facebook」「Twitter」「YouTube」「Googleマップ」などが有名だ。現在、APIの分野は気象情報、グルメ紹介、テレビ番組表、交通データ、観光情報など生活全般をカバーするまで拡大している。

米ツイッターが提供するWeb APIの例。同社のAPIは多くのアプリやサービスで使われている
米ツイッターが提供するWeb APIの例。同社のAPIは多くのアプリやサービスで使われている
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