子ども向けのYouTube視聴アプリ。フィルタリングで子どもの視聴に不適切な動画が見られないようになっているほか、「まなぶ」など4カテゴリーに分類されたコンテンツから好きなものを視聴できる。

 ソニー生命保険が2017年4月に発表した「中高生が思い描く将来についての意識調査2017」で、男子中学生が将来なりたい職業の第3位に「YouTuberなどの動画投稿者」がランクインした。若い世代に大きな影響を与えているYouTube上で、世界中のさまざまな価値観を持つユーザーが投稿している動画の中には、親として子どもに見せたくないものも含まれる。こうした親の要望を反映した子ども向けの視聴アプリが「YouTube Kids」だ。

 YouTube Kidsの特徴は「操作性」「コンテンツ」「保護者向け機能」の3つ。操作性については、文字が読めない未就学児にも操作できるように大きなアイコンで各種の操作を行うようになっている。また検索画面では、文字入力に加えて音声認識も利用可能だ。

 YouTube Kidsで視聴できるコンテンツは、アルゴリズムを使って子ども向けのものをフィルタリングしている。これだけで不適切な動画を完全に排除することは難しいが、保護者が個別にブロックできるほか、運営側に報告することでフィルタリングの精度を向上できるという。

 コンテンツは検索して探せるだけでなく、「アニメ・ドラマ」「おんがく」「まなぶ」「はっけん」の4つのジャンルに分類されたものから視聴することもできる。各ジャンルには子ども向けアニメや英語の歌、動物の動画などが登録されている。保護者向けには、子どもの動画視聴時間を管理する「タイマー」機能や、検索機能のオン/オフを設定する仕組みを用意している。検索機能をオフにした場合でも、視聴に基づいた新しいお薦め動画を順次表示するようになっている。

安心して子どもにYouTubeを使わせられるよう、インタフェースや機能を工夫したスマートフォン/タブレット向けアプリ。フィルターをかけて見られるコンテンツを選定しているほか、視聴時間を制限したり検索機能を無効にしたりできる
安心して子どもにYouTubeを使わせられるよう、インタフェースや機能を工夫したスマートフォン/タブレット向けアプリ。フィルターをかけて見られるコンテンツを選定しているほか、視聴時間を制限したり検索機能を無効にしたりできる
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