米マイクロソフトのビデオ通話サービス「Skype」で、自動翻訳を使って異なる言語間で会話できる機能。一方で話した内容がリアルタイムに自動翻訳され、翻訳結果が相手側に音声で読み上げられる。

 「ビデオ通話」は、インターネットの登場初期から人気のサービスだ。インターネットを利用することでコストを抑えられ、特に海外に住む人とのコミュニケーション用途で利用されている。

 「Skype翻訳」は米マイクロソフトのビデオ通話サービス「Skype」で利用できる自動同時通訳機能だ。Skype通話で会話内容を相手先が分かる言語にリアルタイムで翻訳し、音声で伝えることができる。外国人と通話する際の言語の違いによるハードルを大きく下げられる。

 Skype翻訳は、これまで英語やスペイン語、フランス語など9カ国語に対応しており、2017年4月に日本語にも対応した。音声認識を必要としないテキストメッセージの翻訳は60カ国語以上に対応している。Skype for WindowsデスクトップまたはSkype for Web、Skype for Windows 10で利用できる。

 この機能を利用するには、Skypeの操作画面で翻訳ボタンをクリックし、翻訳言語を選択するだけだ。あとは普通に会話すれば内容を音声認識し、翻訳結果を相手に音声で伝える。翻訳結果は音声だけでなくテキストメッセージとしても画面に表示される。話し終わった後に翻訳結果が流れ始めるまで少し“間”が入るが、待てないほどではない。日常的な会話やホテルの予約といった用途には十分実用的な精度だ。

Skypeの翻訳機能を用いると、音声認識した相手の会話を翻訳し、文字と音声で伝えられる。多少のタイムラグが発生したり不自然な言い回しがあったりするものの、十分意思疎通ができるレベルに達している
Skypeの翻訳機能を用いると、音声認識した相手の会話を翻訳し、文字と音声で伝えられる。多少のタイムラグが発生したり不自然な言い回しがあったりするものの、十分意思疎通ができるレベルに達している
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