店舗を訪れる前にスマートフォンを使って店舗や商品の情報を収集している人の割合。スカイライトコンサルティング(東京・港)と子会社のシンクエージェント(東京・港)が実施した「生活者の買物行動におけるスマートフォン活用実態調査」で明らかになりました。調査では、スマホの利用タイミングを「来店前」「来店中」「来店後」に分け、それぞれの利用目的を調べています。

 最もスマホの利用頻度が高くなったのは来店前で、「商業施設や店の場所・営業時間を確認する」(42.4%)、「使えそうなクーポンやセール情報を探す」(32.2%)、「商業施設のフロアマップやテナント情報をみる」(26.6%)といった利用目的が上位になりました。

 店舗がウェブサイトを通じて提供している設備やサービスに関する情報が、来店前に有効活用されている実態が浮き彫りになっています。

 次に利用頻度が高いのは来店中です。利用目的の上位は「店頭でみた商品の相場価格、最安値を調べる」(27.8%)、「店頭でみた商品のスペックなど、詳細な情報を調べる」(19.5%)です。ネットで公開されている他店との価格比較や競合製品との仕様比較といった情報が、店頭での購買行動に大きく影響していることが見て取れます。

 スマホの利用頻度が最も低くなったのは来店後でした。販売機会の多様化を狙ってネットとリアルの連携を試行する店舗が増えていますが、「店でみた商品を、あとでスマートフォンから買う」の回答は15.5%にとどまっています。