11月に行われる、ICTを使った場所によらない働き方である「テレワーク」の普及活動のこと。産学官が連携し、テレワークの実践と理解を国内で推進することを狙う。

 取引先を数社訪問した後、日報を書くためだけに、夕方には事務所に戻らなければならない。そんな理由で仕事の作業効率を下げているオフィスワーカーは少なくありません。

 その一因が、日報作成といった作業の場をオフィスに限定していることです。もしICTを使って社外からでもできるようにすれば、仕事の効率は飛躍的に高まります。そんな場所を限定しない働き方をICTで実現する「テレワーク」の普及活動がテレワーク月間です。

特徴:実践と理解、支援を促進

 テレワーク月間は、テレワーク推進フォーラムが手掛ける普及活動です。2015年11月に始まり、毎年11月に行います。

 このフォーラムは、総務省や厚生労働省など、テレワークの推進に関わる4つの省に、研究機関や企業が加わって運営されています。テレワーク月間の特徴は、専用サイトを通した3つの活動の推進です。1つがテレワークにチャレンジしたり、社内に普及させたりする「試みる・実践する」です。テレワーク月間の趣旨に賛同する企業の取り組みを専用サイトで広く紹介していきます。

 さらに「学ぶ・理解する」「応援する・協力する」といった活動も実施。テレワークに関するシンポジウムを開いたり、テレワークに必要なICTやコンサルティングを提供したりする行政機関や企業などの企画を専用サイトで紹介。「テレワークは未経験という人や企業担当者に、テレワークの理解とチャレンジを促す」と、テレワーク月間実行委員会の副委員長を務める日本マイクロソフトの小柳津篤エグゼクティブアドバイザーは語ります。