アクセススイッチは、パソコンなどの端末をネットワークに接続するためのスイッチだ。

 ツイストペアケーブルのイーサネットで、複数のコンピュータを接続する装置として最初に使われていたのはスイッチではなく、リピーターハブであった。リピーターハブは入ってきた通信をすべての接続ポートに転送する。つまり、通信をスイッチングしていなかった。そのためリピーターハブでは、実際に必要とされる通信の何倍もの通信が発生していた。

 現在は利用効率を改善したレイヤー2(L2)スイッチがアクセススイッチとして使われる。パソコンのネットワーク端子など、イーサネット接続端子ごとに付与されるMACアドレスを参照して、相手が接続されたポートだけにデータをスイッチングして送る。

 企業などで使うアクセススイッチは、ある程度以上の接続ポート数と、安定動作が求められる。家庭向けのL2スイッチと比べると、管理機能や性能が強化されている。企業向け製品では100Mから1Gビット/秒の接続ポートを8から48個備えている。上流のディストリビューションスイッチへ接続するために、高速な1Gビット/秒の接続ポートを2から4個備えているスイッチが多い。