図●iPhoneでの認証画面
図●iPhoneでの認証画面
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 小規模な無線局が、日本国内で利用できる技術基準に適合していることの証明。「郵便マークに丸とギザギザが付いた印」が、その認証を受けていることを示す「技術適合マーク」(通称「技適」)である。総務省の基準である「技術基準適合証明」と「技術基準適合認定」のどちらか、または両方の認証を受けたことを証明する。携帯電話機や無線LAN機器、Bluetooth機器といった、免許を意識せず使える一般向け無線機器などが対象となる。

 最近は海外から直接BluetoothやWi-Fiのチップ、無線が搭載されたスマートフォンを簡単に購入できる。しかし、技適マークが付いていない端末を国内で利用するのは違法行為となる。

 電波を発生する機器に関する基準は各国独自に定めている。iPhoneの技適マークを表示する画面を見ると、日本の技適マーク以外に様々なマークが表示される()。まず一番上の「FC」マークはアメリカの連邦通信委員会(FCC)の認可を受けた端末を意味する。日本の技適と同じようにアメリカでも、電波を発生する機器はFCCの認可を得ているFCマークがないと利用できない。

 EUは多くの国で構成されていて、各国で利用できる電波は異なっている。そのため、「!」マークが付いている。これは、その国で認可されていない周波数を使用する機器である可能性を示す。

 「VCCI」は日本国内の適合マークで、電波を発生する機器を製造しているメーカーが「情報処理装置等電波障害自主規制協議会」(VCCI)に加盟して、機器が基準に適合している場合に貼られる。

■変更履歴
当初記事では技術基準適合証明の対象を「日本国内で電波を発生する機器すべて」と表記しておりましたが、これは間違いでした。お詫びして訂正いたします。本文は修正済みです。[2015/11/4 19:30]