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三菱地所レジデンスが建築工事の進捗管理システム、工期遅れを防ぐことも

岡田 薫=日経コンピュータ 2015/02/09

写真●三菱地所レジデンス執行役員の日野永品質管理部長
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 「工期遅れの原因となりそうなトラブルを防ぐケースもあるなど、効果が出ている」と三菱地所レジデンス 執行役員の日野永品質管理部長は話す(写真)。三菱地所レジデンスは、マンションの建築工事の進捗状況を一元管理する「プロジェクト管理システム」を2014年4月に動かした。

 稼働から約10カ月が経過し、工事を発注するゼネコンなど約40社の建築業者に展開している。建築現場と三菱地所レジデンスの担当者間で、進捗状況の報告や関連資料のやり取りなどを効率化することが狙いだ。

 同社は月に一度、工事の進み具合を確認する「品質管理委員会」を開く。同委員会では、工期の遅れなどあった場合に対応策を検討して指示する。プロジェクト管理システムは、同社が発注する工事の全案件の進み具合をスケジュール表で一覧できる。進捗管理の意識が高まることで工期遅れになりそうなトラブルを未然に防げる場合もあるという。

 同システムでは建築現場の担当者がマンションの建築工事が工程表通りに進んでいるかを入力し、三菱地所レジデンスの品質管理部と共有する。月間工程表や図面などのデータは全て、同システム上でやり取りできる。従来は全て書類でやり取りしていた。一般的なメールサービスでは送れないような、数十Mバイト容量の添付ファイルも扱える。

 建築現場によっては、iPadのWebブラウザーからプロジェクト管理システムにログインし、工事の設計図や工程表などを確認する担当者もいるという。三菱地所レジデンスの日野品質管理部長は「分厚い書類を持ち歩くやり方には戻れない、といった担当者の声も多い」と話す。

 同システムは、シーイーシーが提供する製造業向けの情報管理ポータル「Manufacturing Information Base(MIB)」を基に構築した。MIBでは、図面作成から出荷までの各工程に関する情報をWebブラウザーを通して編集、確認などできる。




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