ポイントはここ!
  • タブレット端末+クラウドサービスの採用で年間コストを2分の1に圧縮
  • 現場の満足度を高めつつ、売り上げのリアルタイム管理で経営を強化
インターメスティック

 眼鏡店「Zoff」(ゾフ)を運営するインターメスティックは2015年4月、米アップルのタブレット端末「iPad」を活用したPOS(販売時点情報管理)システムを国内159店舗に導入した。クラウドサービスの併用により、年間コストを従来の2分の1に圧縮。使い勝手を高めながら店舗の売り上げをリアルタイムに管理できる体制を築き上げた。

要件を満たさず一度は導入を断念

 検討を始めたのは2013年10月。従来のPOSレジは最初の導入から約10年が経過し、2015年末にサポートの終了を控えていた。当初から置き換えの有力候補と考えていたのが、iPadを活用したPOSレジである。導入コストを考えれば「従来の専用ハードウエアは圧倒的に不利だった」(管理本部情報システム管理部情報システムの得田雅史マネージャー)。

 ただ、同じ「タブレットPOS」でもAndroid端末は検討対象に入れていなかった。「OSのバージョンアップの頻度が高いことに加え、メーカーごとに端末の個体差がある。同じ端末を入手できなくなってしまうと、カスタマイズで対応せざるを得なくなる恐れがある」(同)と考えた。