米セールスフォース・ドットコムはベンチャー企業に対する投資も活発だ。2014年10月13日から16日(現地時間)に米・サンフランシスコで開催された同社のイベント「Dreamforce 2014」で発表されたデータ分析プラットフォームの「WAVE」にも、同社が買収した企業が開発に関わっているという(関連記事:セールスフォースが「分析クラウド」投入、DWHとBIツールを一体化して提供)。日本でも多くのBtoBベンチャーに出資しており、その中から米国に進出する企業も現れた。同社の投資案件に関わるExecutive Vice President、Corporate Development & Salesforce Venturesのジョン・ソモルジャイ氏に聞いた。

(聞き手は大谷 晃司=日経コンピュータ


米セールスフォース・ドットコム Executive Vice President、Corporate Development & Salesforce Ventures ジョン・ソモルジャイ氏
米セールスフォース・ドットコム Executive Vice President、Corporate Development & Salesforce Ventures ジョン・ソモルジャイ氏
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Dreamforce 2014で「WAVE」が発表された。この分析プラットフォームの開発にセールスフォースの投資は関係するのか。

 18カ月前にエッジスプリング(EdgeSpring)という会社を買収した。そのチームとセールスフォースのアナリティクスチームがまとまって「WAVE」の開発を進めた。

 外部の素晴らしいテクノロジーを我々が見つけて、それを我々のプラットフォームに取り込み、我々のコアを創り上げていった非常にいい例だと思っている。アナリティクスは非常に市場も大きく、様々なタイプがあると思う。これからもアナリティクスの領域で大きな投資をしていくと考えている。

最近買収したRelateIQも関連するのか。

 RelateIQの買収も私が進めてきた。8月のはじめに買収した。今回発表したWAVE、Analytics Cloudとは関連はない。RelateIQはデータサイエンスの企業で、機械学習をCRMに適用する。例えば、営業の人がどの取り引きにフォーカスしたらいいか、どちらの取り引きの方がまとまる可能性が高いのか、といったことが分かり、営業の生産性を高めることになる。

 RelateIQの買収は、これから我々のコア製品に機械学習を適用していく素晴らしいチャンスだと思う。