2014年10月13日から16日(現地時間)にかけて、米・サンフランシスコで開催された米セールスフォース・ドットコムのイベント「Dreamforce 2014」で同社はデータ分析プラットフォームの「WAVE」「Analytics Cloud」を発表した(関連記事:データ活用の“デバイド”解消、セールスフォースが分析プラットフォーム「WAVE」発表)。同社が提供するプラットフォームとしては、「Force.com」「Heroku」に次ぐものとなる。Co-Founder(共同創業者)で同社の全ソフトウエア開発を統括するパーカー・ハリス氏にWAVEおよびAnalytics Cloudについて聞いた。

(聞き手は大谷 晃司=日経コンピュータ


米セールスフォース・ドットコム Co-Founderで同社の全ソフトウエア開発を統括するパーカー・ハリス氏
米セールスフォース・ドットコム Co-Founderで同社の全ソフトウエア開発を統括するパーカー・ハリス氏
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基調講演で示されたスライドでは、Force.com、Heroku、そして今回発表したWAVEを並記していた。これら三つの位置付けを教えてほしい。

 Force.comは顧客データベースのためのプラットフォームで、セールス、サービス、マーケティングのために使う。Herokuはそれを拡張し、例えばモバイルデバイスのためのアプリケーションなどに利用するプラットフォームで、Amazon Web Services(AWS)のAmazon Elastic Compute Cloud(EC2)を利用している。

 WAVEはデータ分析のためのプラットフォームであり、Force.comやHerokuのデータ、さらにオンプレミスのデータを使ってそれらを分析する。これら三つのプラットフォームが補完的に、一緒に動くことで、顧客を成功に導くプラットフォームを構成している。

基調講演で用いられたスライド。プラットフォームサービスとして「WAVE」も位置付けられている
基調講演で用いられたスライド。プラットフォームサービスとして「WAVE」も位置付けられている
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