まちづくり三鷹は小中高の児童・生徒を対象にしたプログラミング講座を継続して実施している。2014年7月には小学生向け講座のテキストに基づいた書籍『小学生から楽しむ Rubyプログラミング』を発行するなど、小中高の児童・生徒向けのRubyプログラミング講座に力を入れている。講座を担当するまちづくり三鷹の大川毅氏(写真1)にプログラミング講座の狙いを聞いた。
いつからプログラミング講座を実施していますか。
まちづくり三鷹は当初、三鷹市の第3セクターの株式会社として創立されました。三鷹市全域のまちづくりを総合的に支援する目的で、行政だったりNPO(非営利団体)だったりといった各種団体と連携して多種多様な事業を展開しています。
そうした活動の一つとして、三鷹市内の子どもたちを念頭に、次世代のIT人材を育成できないかと考え、いろいろと模索をしました。その結果、ほかのプログラミング言語と比べて約束事や手続きが少なく、また、子どもたちの興味をつなぎとめておくために実行結果をすぐに見せられるなど、初心者にも分かりやすく学習しやすい国産のプログラミング言語Rubyを使って子どもたちに講座を開こうということになりました。
具体的には、小中高の児童・生徒を対象に、Rubyプログラミング講座を実施しています(写真2)。その内容は、2日間あるいは4日間をかけて、簡単なコンピュータ・プログラムが作れるまでを教えるというものです。2008年から講座を開設しており、はじめは中高生向けの講座だけだったのですが、2010年から小学生向けの講座を追加しました。