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 TECH::CAMPは、「未経験者が1カ月でサービスを作れるようになること」を目指す短期集中型のプログラミング教育サービスだ。RubyのWebアプリケーションフレームワーク「Ruby on Rails」(以下Rails)のコースが中心で、iOSアプリ開発のコースもある。TECH::CAMPを運営するdivの代表取締役である真子就有氏に、サービス開始の経緯などを聞いた。

(聞き手は大森 敏行=日経NETWORK


今はプログラミングを教える立場だが、自身がプログラミングを始めたのはいつか。

 プログラミングを始めたのは大学3年生のとき。ただ、サービスを作れる実力がつくまでに1年半くらいかかってしまった。最初は1人でやっていたので、ちょっと何かするたびにエラーが出てきて困った。これでは無理だと思って長期インターンシップに参加したが、現場のエンジニアは忙しく、なかなか質問できる雰囲気ではなかった。

それでプログラミング教育で起業したのか。

 いや。会社設立当初は違う事業を手掛けていた。divを設立したのは2012年3月。設立から2年半は、SNSやアプリ、コミュニティサービスといった、今とは別のことをしていた。これらは数万ユーザーまでは行くが、お金を稼げない。仕方なく開発受託で食いつないだ。社員とインターンを合わせて一時は10人以上いたが、2014年秋ごろには私とインターンの2人だけになってしまった。

 以前の当社のようにサービスを作っていたベンチャーは多かったが、うまくいったところは少ない。FacebookやLINEの事例は奇跡のようなものだ。確率を考えるとなかなか厳しい。

プログラミング教育サービスを始めたのはいつか。

 2014年11月だ。それまでのサービスがうまくいかなかったので、「ユーザーから直接お金を払ってもらうサービスをやりたい」と考えた。これから伸びる分野で自分が得意なことは何だろうと考え、「プログラミング教育」に思い至った。Railsを選んだのは、クックパッドやGitHubといった多くのベンチャーで使われているからだ。Rubyには勢いがある。