漢字をネタにした“切れキャラ”で人気急上昇中のお笑い芸人。Force.comベースのシステム開発を手がけるテラスカイで海外事業を担当するジェイソン・ダニエルソン氏のもう一つの顔だ。同氏へのインタビューを2回にわたりお届けする。前編である今回は、なぜITとお笑いという二足のわらじを履くに至ったのかを聞いた。

(聞き手は浅川 直輝、田中 淳=日経コンピュータ
ジェイソン・ダニエルソン氏
ジェイソン・ダニエルソン氏
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以前からITと日本語の両方に興味を持っていたのですか。

 大学(ミシガン州立大学)でコンピューターサイエンスを専攻していました。日本語と出会ったのは、たまたまです。通っていた大学で外国語の勉強を強制され、日本語教育でも有名だったので、やってみようかと。最初は別に興味はなかったんです。

 2年間日本語を勉強してから、旭化成にインターンシップで行きました。ところが2年間勉強したにもかかわらず、日本語を全く話せなかった。これがとても悔しかった。

 ビザの関係で1年間、日本にいて米国に戻りました。悔しかったので、それから自分で日本語の勉強を始めました。日本語や日本に興味がわき始めたのは、そのときからです。

日本語は主に独学で学んだのですか。

 はい。と言っても、単純に好きなことを日本語でやっていたというだけの話ですけどね。

「勉強のための勉強」では続かない

 日本人はよく「勉強のための勉強」をしているように感じます。でも、そのやり方では、すぐにあきらめてしまうと思います。

 楽しければ、ずっと続けることができます。少しずつ、楽しいことを外国語でやっていけば、子供と同じように自然と身に付いていくのでしょうね。

そのときに日本語を学ぶためにやっていた「楽しいこと」は何でしたか。

 「エンタの神様」(日本テレビ系列)というお笑いの番組を見ることです。コメディーは元から好きでした。