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インタビュー&トーク

「自動化やGitHubの導入は本質ではない」、技術顧問の先駆けが語る、その“役割”

伊藤直也氏

大森 敏行=日経NETWORK 2016/01/29 ITpro
[画像のクリックで拡大表示]

 「技術顧問」という言葉をご存じだろうか。自身のシステム開発の経験を生かし、契約した企業に対して開発に関するアドバイスを行う職業だ。この言葉が注目されるきっかけになったのが、Web業界でその名を知らない人はいない有名エンジニアの伊藤直也氏。同氏は、Webサイト改善サービスを提供している「Kaizen Platform」、宿泊予約サービスの「一休」、就活サイトなどを運営する「ハウテレビジョン」、求人情報の「リクルートジョブズ」といった企業の技術顧問を務めている。同氏に技術顧問という役割の本質を聞いた。

(聞き手は大森 敏行=日経NETWORK


最初に技術顧問になった企業を教えてほしい。

 最初に技術顧問になったのは、求人サイトなどを運営する「じげん」だ。2012年頭から1年間、コンサルティングを行った。具体的には、1週間か2週間に1回、1~2時間のミーティングを実施した。これで本当に何か変わるのかイメージできなかったが、たったこれだけで開発体制が劇的に変わった。

 当時の同社はエンジニアが10数人であり、スタートアップから成長して組織を整えなければならないフェーズだった。そこでまず、エンジニアをマネージできる組織構造を整えた。それと並行して、リリースプロセスやテストの自動化、開発支援サービスであるGitHubの導入といった技術面でのプロセス改善も行っていった。現場の人と一緒に手を動かすのではなく、どうすればいいのかをキーマンに教える感じだ。

 私はこれまで、ニフティ、はてな、グリーで内製のWebサービス開発を手掛けてきた。27歳のときには、はてなで最高技術責任者(CTO)をやっていた。Web業界で、これくらいの年齢でマネジメントまでやってきた人は、実はほとんどいない。はてなやグリーが成長する過程で得たノウハウを凝縮して各社に伝えている。

技術顧問を依頼してくるのは、同じタイプの企業が多いのか。

 コンサルティングを依頼してくる企業には、大きく2つのパターンがある。

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