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ロシアのスパイがKasperskyのソフトを利用?一般ユーザーが取るべき策は(後)

2017/12/07

Ian Paul PCWorld

 ロシアのモスクワに本社を置くKaspersky Labのウイルス対策製品が、ロシアのスパイ活動に使われたとの報道があった。ロシア政府が米国の情報機関の機密情報を盗み出す目的でKasperskyのソフトウエアを利用したという。世界中に4億人いるKaspersky製品のユーザーにとって、心穏やかではない知らせだ。

前回から続く)

個人ユーザーが取るべき策は

 Kasperskyがロシアの情報機関に自ら協力した共犯者なのかどうかは、分からないままで終わるかもしれない。そうした中で、1人の個人ユーザーとしてできることといえば、パソコンのセキュリティの基本を忠実に守ることと、自らの「脅威モデル」、すなわち日常的なパソコンユーザーとして現実的に直面する脅威を理解することだ。インフラ建設プロジェクトに携わるエンジニアや、研究専門の科学者、あるいはジャーナリストといった人々であれば、ロシアのスパイにパソコンを探られることも、その人の脅威モデルに含まれるとWilliams氏は言う。そうした人は、Kasperskyの製品を避けた方がよいかもしれない。

 しかし一方で、ロシアの情報機関は、ごく普通の米国人の家族写真や日記には興味がないのが現実だ。Williams氏もTwitterへの投稿で指摘したように、パソコンショップに持ち込んだパソコンの修理担当者がデータを盗むリスクの方が、Kasperskyなどのソフトウエアを通じてロシアの情報機関がデータを盗むリスクよりも大きい。

 「個人的には、Kasperskyは一般のユーザーにとって脅威ではないと思っている」とSerper氏は話す。

 またWilliams氏は、一般ユーザーの大半については、Kaspersky製品の使用を取りやめるよう勧める気はない。同氏の家族や友人にも、Kasperskyを削除するよう勧めてはいない。「ただし、仮に私が新品のパソコンを買ったばかりだとして、Kasperskyをインストールすべきかどうか考えるとしたら、果たしてインストールすると決めるかどうか分からない」とWilliams氏は言う。

 同氏がそう話す理由は、スパイ行為を巡る懸念だけではない。現在の対立を踏まえて、米国市場でKasperskyの行く末がどうなるのかという疑問も理由だと説明する。

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