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デジタルトランスフォーメーションの4つの柱(下)

2017/09/08

Nicholas D. Evans CIO

 大多数の企業は数年前からデジタルトランスフォーメーションの歩みを踏み出している。自社の進展状況の測定、成熟度の評価、業界内の競合他社との比較を試みている企業も多い。そこで重要な問いとなるのは、成熟度をどのように査定すればよいのか、成熟度を測る主な柱や要素は何なのか、従来と異なる新しいケイパビリティはどれなのかという点だ。

前回から続く)

デジタルトランスフォーメーションは目的地ではなく道のり

 デジタルトランスフォーメーションとは、目的地を表しているのではなく、歩んでいく道のりを表していることは明白だ。すべての面でいったん成熟の域に達したとしても、その後もイノベーションを継続し、変化に素早く対応していく必要がある。また、新たに出現した課題や機会にも、いち早く対応しなければならない。成熟度のカーブに沿って進んでいくメリットの1つは、次世代のスキルとケイパビリティを本質的に取り入れることができ、自社のオペレーティングモデルにアジリティが内在していくことだ。いくつか例を挙げてみよう。

  • プラットフォーム・ビジネスモデルでは、エコシステムの迅速な拡大や変化が可能となる。実際の(物理的またはデジタルの)プロダクト、サービス、ソーシャルカレンシーの実現で外部のプロデューサーとコンシューマーを頼れることから、スケールアップの実現とクリティカルマスへの到達が極めてスピーディーだ。

  • デジタルの手法で設計し直したビジネスプロセスには、従来のビジネスプロセスを上回ることを可能にするさまざまな特性がある。例えば、エクスペリエンス中心、自動化、簡略化、デジタル化、パーソナライズ、動的、リアルタイム、きめ細かさ、集約、スケーラビリティなどだ。

  • アジャイルやDevOpsなどの手法では、新機能の実験や、まったく新しいサービスの実験という面で、迅速なイテレーションが可能となり、開発したアプリケーションを本番環境にスピーディーに配備できる。

  • デジタルサービスへの精通という総合的なコンセプトでは、デジタルサービスの開発と展開のスピードアップ、サービスのアジャイル化/スケーラブル化/提供のオンデマンド対応、大規模な自動化、目的の顧客体験を実現するためのパーソナライズとコンテキスト化、プロセス全体の包括的なマネジメントなどが可能となる。

  • デジタルトランスフォーメーションの取り組みを支えられるように高度な適応と調整を施したイノベーションプログラムでは、オペレーティングの原則として同じ要素(リーン、アジャイル、柔軟性、効率性など)を取り入れることができ、スピーディーかつ大規模な遂行が可能となる。

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