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デジタルトランスフォーメーションの4つの柱(上)

2017/09/04

Nicholas D. Evans CIO

 大多数の企業は数年前からデジタルトランスフォーメーションの歩みを踏み出している。自社の進展状況の測定、成熟度の評価、業界内の競合他社との比較を試みている企業も多い。そこで重要な問いとなるのは、成熟度をどのように査定すればよいのか、成熟度を測る主な柱や要素は何なのか、従来と異なる新しいケイパビリティはどれなのかという点だ。

 デジタルトランスフォーメーションは広範囲にわたるテーマだ。その中で企業に必要な能力は、「戦略とビジョン」「人と文化」「プロセスとガバナンス」「テクノロジーとケイパビリティ」という4つの柱に区分できる。

 この4つの柱に含まれる要素の中には、ビジネスの成功に欠かせない昔ながらのケイパビリティやスキルもある。例えば、投資、リーダーシップ、文化、変更管理、ガバナンスなどだ。一方で、デジタルトランスフォーメーションでは、新たなケイパビリティの獲得と習熟も必要となる。破壊的技術の実現、プラットフォームアーキテクチャーとビジネスモデル、デジタルサービスへの精通、デジタルイノベーションなどに関するものが挙げられる。

 このような新しいケイパビリティは、筆者が近著「Mastering Digital Business」で世界的企業を調査する中で得た知見に基づいている。そのような世界的企業の多くは、業界内で屈指の業績をどのように達成するかという面で、共通するDNAが見られる。こうしたケイパビリティこそが、今後のデジタルディスラプションを主導していくための戦略的な4つのテーマであり、また他の成熟度モデルとの違いだと筆者は考えている。

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