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効果的なクラウド管理に必要な5つの要素(後)

2017/08/10

Clint Boulton CIO

必要なことは

 もちろん、上に挙げた5項目すべてに意識を向けるというのは、口で言うほど簡単ではないかもしれない。クラウドサービスの運用では複雑に入り組んだ要素をまとめる必要があるが、大半の企業はそのためのスタッフがいないと、Smith氏は話す。「それを実現するために、どのような構成要素が必要で、どのように青写真を描き、オンプレミスとパブリッククラウドの両方でどのように対応し、パブリッククラウドのAPIをどのように活用し、各要素をどのようにつなぎ合わせて最終的にサービスの一部とするかだ。非常に多くの要素があることから、1人で管理するのはとてつもなく難しい」

 とはいえ、すべてはコスト次第である。大規模なデジタルトランスフォーメーションのこの時代に、CIOは、現行のビジネスの運用にかかるコストを減らしながらイノベーションを促すことを期待されている。その期待を背負い、クラウドでアプリケーションを動かす方が本当にオンプレミスより安上がりなのかを事前に検討しないまま、闇雲にクラウドシステムへと進出していったCIOも多い。場合によっては、クラウドの方がコストがかかることもある。パブリッククラウドサービスで仮想マシンのメーターがうっかり動いたままになった場合は特にそうだ。

 「すべてのワークロードが(クラウドに)移行するわけではない」とSmith氏は言う。「『うちのワークロードは2年後にはすべてパブリッククラウド環境で動いている』と話す人は、すべての要素を隅々まで考え抜いていないのだと思う。例えば、厳格なサービスレベルや、厳しいレイテンシーの要件を定めている大手銀行の場合、パブリッククラウド事業者はそうしたサービスレベルを遵守できないかもしれない。ワークロードごと、企業ごとの分析を実施して、何が最も理にかなっているかを判断することが重要だ」

(了)

翻訳:内山卓則=ニューズフロント
記事原文(英語)はこちら

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