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AIがもたらす効率化と職の創出(前)

2017/05/16

Sarah K. White CIO

 人工知能(AI)は、自動化や機械学習という形で、既にあらゆる業種に影響を及ぼしつつあり、数多くの仕事が一気にAIに奪われるのではないかという懸念につながっている。だが、そうした懸念は新しいものではない。そう話すのは、米Crestronのエンタープライズテクノロジー担当ディレクター、Dan Jackson氏だ。

 「前の世紀の変わり目に、農業から産業経済に移行した頃と、何ら違いはないと言えよう。農業に従事する人の割合が顕著に下がり、大きな転換ではあったが、それから100年がたっても、いまだに人間には数多くの仕事がある」

 社会が大きな技術的発展を経験する時には、それに伴って人間の生活や仕事が変わることへの備えが必要だ。AIの登場で仕事の未来がどのような様相になるのかを想像することは簡単ではないが、その未来は現実である。そして楽観論者たちは、ミシンの登場が織物産業にもたらした変化と同じように、AIの登場で人間の仕事の質、効率、速度が上がると話す。

AIを巡る過大な懸念

 文書管理や契約管理のソリューションを手がける米SpringCMのCTO(最高技術責任者)で、AIに精通しているAntonis Papatsaras氏は、懸念の中には正当な反応もあると話し、「過去にイノベーションが起きた時の反応と同じだ」と言う。産業革命の頃も、同じような懸念の声が上がったが、そうした懸念が続くことはなかった。仕事を奪われるのではなく、機械を稼働させるために人間が必要とされた。

 「仕事の適応と転換は幾度となく繰り返されている」と同氏は言う。

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