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Microsoft対Apple、戦略は変われど戦いは続く(後)

2017/05/11

Sarah K. White CIO

 Microsoft対Appleという議論は過去のものになりつつある。現時点では、法人分野に関しては、テクノロジー界の大物である両社のどちらにも十分な機会があると言って差し支えない。しかし、法人分野とコンシューマーのいずれの評判にせよ、両社のどちらか一方が優位に立ち始めた時には、Microsoft対Appleという議論を無視するのはやはり難しい。

前回から続く)

 Appleはハイエンドでパワフルなデバイスを発売することに的を絞っているのに対し、Microsoftはハードウエアの陣容を多角化してきた。OEMと協力して、エントリーレベルからプレミアムモデルまで、Windows 10の搭載デバイスを増やすべく取り組んできた。Microsoftの方が数多くの選択肢を用意している。しかし、そのオープンなエコシステムは、セキュリティとメンテナンスを巡るフラストレーションの原因にもなり得る。Appleの独占性は、イノベーションにとっては多少の制約となる場合もあるが、企業にとっては、よりセキュアで信頼できる環境が得られる。

目先の節約か長期的節約か

 Computerworldの記事によると、2015年にIBMは、業務用ノートパソコンをアップグレードする時に、WindowsパソコンかMacかという選択権を社員に与えた。すると、73%はMacbookを選択した。だが、それ以上に驚きだったのは、Macに移行した結果、1台当たり4年間で最大535ドルのコストを削減できた点だ。ハードウエアに高い値段を付けているというAppleのイメージからすると、この結果は直観に反しているように思える。

 例えば、MacBookとMacbook Proはどちらも約1300ドルからなのに対し、DellのLatitude 3000シリーズは439ドルから、中国LenovoのThinkPad Lシリーズは728ドルからある。この価格を見ると、Windows 10パソコンを導入する方が安く上がりそうに思えるが、IBMでの結果は正反対だった。

 IBMは、Macに切り替えた後の4年間に修理や保守に投じる費用が減ったことで、Mac1台当たり推定535ドルを削減した。Appleの場合、最初の段階の節約ではないものの、高品質で信頼性の高いハードウエアに投資したことが、長期的な成果につながった。

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