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ホログラムだけがARにあらず(後)

2017/02/16

Steven Max Patterson Network World

 拡張現実(AR)というと、現段階では、現実世界にホログラムを重ねるヘッドセットが話題の中心となっている。しかし、米マサチューセッツ工科大学(MIT)のメディアラボで現地時間2017年1月17~18日に開催されたカンファレンス「AR in Action」では、この分野の多様性が提示され、ほかにもさまざまな技術を融合して人間を拡張できる可能性があることが示された。

前回から続く)

 MITメディアラボでFluid Interfaces Groupのトップを務めるPattie Maes氏は、数多くの分野にわたる説明でARを包括し、障害者支援技術のユーザーインタフェースのARデザインと開発の進化や、ユーザーの心・体・行動と融合する相互作用に関する話を取り上げた。

 人間からサイボーグへの進化という話では、身体障害が能力拡張につながるという点についての主張が印象的だった。例として挙げられたのは、MITメディアラボでバイオメカトロニクスを研究しているHugh Herr教授だ。両足を失ったHerr教授は、人間の機動性を強化する画期的なバイオニック義肢を開発している。いわば、陸上でオリンピックにも出場したOscar Pistorius選手が装着しているブレードのような義足だ。障害を分ける線は、拡張から始まる。現時点では、障害を部分的に補完するだけかもしれない。しかし、Pistorius選手の義足のように、将来的には、人間の通常の能力を超えて、周囲の空間との相互作用が可能になるかもしれない。人間の視力を超えるバイオニック義眼ができるかもしれない。すべてを記憶し、前後の状況を踏まえて環境のすべてを理解できるような、拡張認知が実現されるかもしれない。

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