今回は、端末の台数が50~200台の小規模なLANの場合を解説しよう。
この規模のネットワークでは「VLAN(Virtual LAN)をしっかりと使いこなす」ことを検討したい。VLANは、スイッチの物理的な接続とは独立して、仮想的なセグメントを設定できるようにする技術である。
端末台数が50台を超えてくると、アクセススイッチを集約するためのフロアスイッチを導入する場合が出てくる。フロアスイッチには、VLANに対応したセミインテリジェントスイッチ以上の製品を使うのが一般的だ。VLANを利用するにはそれに加え、アクセススイッチもVLANに対応する必要がある。
ところが、従来の安価なスイッチはVLANに対応していなかったため、コストをかけられない場合はVLANを利用できなかった。今では安価でVLAN機能を備えるアクセススイッチが増えているため、積極的に利用していきたい。
セグメント分けが容易に
VLANを導入するメリットは、セグメント分けが容易になることだ。