都道府県CIOフォーラムは、第15回年次総会を8月24日と25日の2日間、札幌市内で開催した。初日は、運用が始まった自治体情報セキュリティクラウドと庁内ネットワーク強じん化について、効果と課題に関わる知見や対処法を共有。2日目午前は、官民データ活用推進基本法に基づく都道府県計画の立案に向け意見を交換した。午後はサービスデザイン思考やAI(人工知能)を活用した新しい行政サービスへの取り組み方を議論した。(構成:本間 康裕=ITpro Active、写真:吉田 サトル)
連載
都道府県CIOフォーラム報告 第15回年次総会
都道府県CIOフォーラムとは
都道府県および関係団体のCIO(情報化統括責任者)または情報化推進担当責任者で構成する任意団体。相互の情報共有や民間IT企業も含めた意見交換を通じて、IT施策の推進に寄与することを目的に2003年8月26日に設立された。基礎自治体にもオブザーバー参加を呼びかけており、今回は札幌市、さいたま市、千葉市、横浜市、大阪市、堺市、福岡市、室蘭市が参加した。「日経BPガバメントテクノロジー」が事務局を務めている。
目次
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政策立案・決定にAIは使えるか、自治体担当者の議論白熱
第15回を迎えた都道府県CIOフォーラムの年次総会(2017年8月24日と25日に開催)。事前アンケートでは、AI活用への期待として、「定型事務・単純事務の自動化」「一次窓口の支援」「政策の企画・評価の支援」などが上位に挙がった。
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「まずは抵抗があまりないところから」、デジタル化やAIは行政をどう変える?
15回目となる都道府県CIOフォーラムの年次総会(2017年8月24日と25日の2日間開催)。2日目午後のディスカッション3は、政府が2017年5月に決定した「デジタル・ガバメント推進方針」に明記された「サービスデザイン思考」や、人工知能(AI)の発展・普及により、行政サービスの姿が今後どのように…
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官民データ活用推進基本法で自治体のIT計画はどう変わる?
都道府県CIOフォーラム第15回年次総会は、2017年8月24日と25日の2日間開催された。2日目午前は、官民データ活用推進基本法で規定された都道府県計画の策定の方法を議論した。
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ファイル無害化の方法、佐賀や奈良など各自治体が披露
今回で15回目を迎えた都道府県CIOフォーラムの年次総会(2017年8月24日と25日の2日間開催)。自治体情報セキュリティクラウドと庁内ネットワークの強じん化について議論した初日は、「ファイル無害化」も主要テーマに挙がった。
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自治体セキュリティのクラウド移行、ネットワーク強じん化の課題は?
都道府県CIOフォーラム第15回年次総会は、2017年8月24日と25日の2日間開催された。初日は、都道府県ごとに整備した「自治体情報セキュリティクラウド」と、各自治体での庁内ネットワークの強じん化について、効果や課題を議論した。
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