2017年のAI/機械学習の分野では、深層学習(ディープラーニング)の基礎を解説する記事「ディープラーニングの仕組みと応用」が最もよく読まれた。
米グーグルなど一部のIT大手に限らず、多くのユーザー企業が深層学習の利用に模索しており、今やIT技術者にとって深層学習の基礎知識は「必須の教養科目」になりつつある。ランキング1位という結果は、そうした2017年の動向を反映したものと言えそうだ。
AIは人類を脅かす存在になるのか。2017年は、そんなAI脅威論をめぐる議論も盛り上がった。総務省が策定していたAI開発ガイドラインにAIスタートアップが異を唱えた「AIベンチャーの雄が総務省の開発指針に反対する理由」が2位、AI脅威論にありがちな誤解と本当の課題を明らかにした「無知で未成熟な『AI脅威論』3つの誤解と本当の課題」が10位に入った。総務省の開発指針については、当事者からの反論を含む多様な意見をITpro特集「AIと倫理」で紹介した。
日本語対応のスマートスピーカーが相次ぎ発売されたのも、2017年の特筆すべき動きだろう。「いつもSiriと口げんかしている我が家の娘が『LINE WAVE』に話しかけたら」が7位、「有力IT企業がスマートスピーカーに注力する理由とは?」が8位に入った。