日経BP社のIT系7メディアの編集長が、2018年を展望する。

新春 編集長の眼
目次
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通信で代用できるなら要らないのか、地上デジタル放送の電波の行方
2018年、放送業界にとっては、地上デジタル放送の「波」(電波)がどうなるかが最大の焦点になりそうだ。地上デジタル放送は現状、「UHF帯」の13chから52chまでの合計240MHz幅を利用している。240MHzの帯域幅を維持するのか、あるいはぎゅっと圧縮するなど大幅に見直すのか。この議論が熱くな…
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AI実用化の大競争、クラウドで始まる
クラウドの専門ニューズレター「日経クラウドファースト」では年間で24件のクラウドユーザー事例を掲載している。2017年に掲載した事例で筆者が最も強く印象に残ったのは、三重県伊勢市のゑびやだ。
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「データ化されていないデータ」争奪戦が始まっている
改正銀行法の施行で銀行にはAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)の公開が努力義務化という形で課される。だが、金融機関によって取り組みに対して温度差がある。個人や法人の“お金”に関するデータは確かに一定の価値を有しているが、既にデジタル化されている以上、それ以上でもなければそれ以…
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ランサムウエアとワームがまさかの合体、強力な集金ツールがネットを襲う
2017年も様々なセキュリティインシデントが発生した。その中で最も印象に残ったのは、ランサムウエア「WannaCry」の出現だった。ランサムウエアとワームの性質を併せ持つWannaCryは、新たな攻撃スキームの可能性を示してしまった。2018年も同様のウイルスが出現する可能性が高い。
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システム開発現場の「価値観」激変に備えよ
2018年も企業のデジタルシフトは加速する。そうしたユーザーの動向は当然、システムを開発する現場にも影響する。まず、システムを開発するときの現場の「価値観」が変わる。ここでいう価値観の変化とは、システム開発において重視する項目の優先順位が変わるという意味だ。
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新春ITクイズ、「MOSUPC」の次に来る英文字は?
アルファベットの並び順から規則性を見抜いて次に来る文字を当てるクイズがある。そこで新春ITクイズ。「MOSUPC」に続く英文字はなんでしょう。ヒントはIT業界の動作プラットフォームの変遷である。
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2018年はTTP-Sで決まり
イノベーション、デジタル変革、攻めのIT――。「もう聞き飽きた」との声が聞こえてきそうだが、2018年もITpro読者は、これらのテーマに引き続き挑まねばならない。全ての企業が生き残りをかけて取り組むべきことが、デジタル化であるからだ。では2018年、イノベーションやデジタル変革をどう進めればいい…