全世界で累計1000万個以上が売れた落とし物防止タグ「TILE(タイル)」が日本に上陸する。
米タイルは2017年12月15日から、ヤマダ電機やビックカメラといった大手家電量販店、大手EC(電子商取引)サイト「Amazon.co.jp」などでTILEの販売を始める。タイルは販売開始と同時に、最も基本的な製品「TILE MATE」を10万個限定で、1000円引きの1980円で販売するキャンペーンを展開する。日本で先行する競合製品よりも安価に販売することで市場シェアの拡大を狙う。
ソフトバンク子会社で流通業を手がけるソフトバンク コマース&サービスが販売代理店となり、自社のネット通販サイト「ソフトバンクセレクション」でも販売。今後、ソフトバンクのショップでの販売も検討しており、販売チャネルを拡大して日本市場を攻める。
使い方は簡単。アプリをダウンロードした後に、アプリ上で「TILEを追加」ボタンを押して、同期画面に進む。次にTILEの中央にあるボタンを押すと、音が流れて端末が起動。しばらくすると同期が完了し、アプリ上でTILEがある位置を地図などで確認できるようになる。
同期させたTILEはキーホルダーにつけたり、両面テープでパソコンに張ったりできる。TILEはスマホと無線通信規格の「Bluetooth」で通信する。TILEを取り付けた物がなくなっても、Bluetoothが届く範囲内でアプリの「探す」ボタンを押すと、TILEが音を発する仕組みだ。
逆にスマホをなくした場合にはTILEのボタンを押すことで、スマホが音を発して見つけられる。「iPhoneをサイレントモードにしていても音が鳴る。アップルと交渉して可能にした機能だ」とタイルのグローバルセールス担当バイスプレジデントのドリュー・ゴールドマン氏は明かす。
TILEを取り付けた物がBluetoothが届く範囲外にある場合には、最後にスマホと通信をした場所がアプリで表示した地図上に表示される。これを参考に無くした場所を割り出せる。