インターネットのコンテンツやサービスの安全・信頼を守る仕組みが機能不全に陥りつつある。

 利用者の集合知を通じてコンテンツやサービスの信頼を維持する性善説の仕組みが崩壊。フェイクニュースやステルスマーケティング、匿名性を悪用した犯罪行為が蔓延し、企業と利用者、あるいは利用者同士が相互不信に陥っている。

 国内でインターネットの運用が本格的に始まって30年。だました者勝ちの現状を放置すれば、ネットに強く依存する社会全体の信頼が揺らぐ。

 信頼回復に向けた企業の苦闘を通じて、インターネットの再生計画を示す。