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インターネット再生計画

クリックベイト撲滅へ、グノシーが新しいアルゴリズム

玉置 亮太=日経コンピュータ 2017/11/29 日経コンピュータ

 記事のタイトルに惹かれてクリックしてみたものの、期待と全く違う内容でだまされた――。フェイクニュースと並んでネットメディアの信頼を損ねているのが「クリックベイト(釣り記事)」。この撲滅に乗り出したのが、ニュースアプリ大手のGunosyだ。

 同社が取り組んでいるのが、ニュースアプリ「グノシー」の利用状況データを使ったクリックベイト対策技術の開発である。グノシー内で配信するニュース記事の閲覧傾向やアプリの操作に関するデータを分析して、利用者がどの記事をどのくらい読んだかを把握。クリックベイトと思われる記事の候補を自動的に見つけ出せるようにして、アプリ内で表示する優先度を下げたりそもそも表示しないようにしたりする。

ニュースアプリ「グノシー」などの記事配信アルゴリズム
(出所:Gunosy)
[画像のクリックで拡大表示]

 「ニュース記事をはじめとするコンテンツに対する利用者の信頼は当社の収益、ひいてはサービスそのものへの信頼に直結する。サービスを健全に成長させるため、クリックベイト対策は急務だ」。Gunosyの共同創業者で、クリックベイト対策に取り組む開発本部データ分析部の関喜史氏はこう狙いを語る。同社の主な収益源はアプリ内で表示する広告だ。利用者がクリックベイトに嫌気がさしてアプリの利用者数や記事の閲覧回数が減れば広告売り上げも減ってしまう。

 同社は2017年4月からクリックベイト対策を本格的に始めた。利用者の行動に関して集めているデータは、記事をスマホ画面に表示している時間である「滞在時間」と記事の長さ。記事そのものについても、同社があらかじめ記事に付与している記事カテゴリーのほか、記事一覧画面に表示するサムネイル画像、タイトル、記事本文の各データを分析している。

 関氏はいくつかの仮説に基づいてデータ分析の結果を検証し、クリックベイトかどうかを自動的に判定する技術を開発する方針だ。着目したのが滞在時間が著しく短い記事。「記事を閲覧した後にすぐ離脱する利用者は何らかの不満を抱えたのではないか」「いや、内容をすぐに理解できたのでむしろ良い記事である可能性もある」。関氏らクリックベイト対策チームのメンバーはデータ分析結果を基に試行錯誤を重ねた。10月には一部利用者向けに、タイトルと内容が食い違っていると判定した記事を表示しにくくする機能の提供を開始。今後1年程度をかけてクリックベイトを自動判定するアルゴリズムの精度を高めていく。

 同社は自動化技術に加えて人手による監視や情報収集にも取り組む。2017年6月には利用者が釣り記事を見つけたら報告できるフィードバック機能を試験的に導入した。「アルゴリズムによる自動検出の良さは24時間対応でき、主観に左右されないこと。人間が目視でクリックベイトかどうかを判断する場合の6割程度の精度を、自動化で達成できれば十分ではないか」(関氏)。

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