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 人によって顔色を変える八方美人、二枚舌、部下や他人の悪口・愚痴、不平・不満、眉間じわ、ため息、舌打ちといった言動は、部下から嫌われる。こうした言動は、信頼感の欠如という結果を招く。無意識あるいは習慣的にしてしまう言動でもあり、改めて自分が当てはまらないかどうかを確認したい。

 重要なユーザーや会社の上層部にだけ腰を低くし、自分の部下には高圧的で横柄な態度を取る。こんな上司はどこにでもいるもの。もちろん上司として重要な相手と接するとき、気を使う必要はある。しかし、八方美人、二枚舌と映るような言動を取れば、部下に嫌われるのは確実だ。

 さくら情報システムの吉村さんは「チーム力を高めるため、むしろ部下にこそ気を使っている」という。これに対して、部下の顔色をうかがう必要などないと思う人が多いかもしれない。だが、そばにいる部下は上司を常に観察し評価している。八方美人や二枚舌と見えれば、たちまち信用できない上司だと嫌悪しかねない。吉村さんが部下に気を使うのはそのためだ。そうすることでバランスが取れて、相手が誰であっても同じように接することになるのだという。

上司になったら愚痴を慎む

 ユー・エス・イーの仲野内さんはかつて、部下や他人の悪口、不平・不満ばかり言う上司と働いたことがある。そのとき「上司はネガティブな言動を慎むべきだ」と痛感したという。