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80歳からのプログラミング

「若者に勝てるゲームが欲しい」、82歳アプリ開発者が世界に注目される理由

大森 敏行=日経NETWORK 2017/11/13 日経NETWORK

 「私がアプリを作っても話題にならないですけど、若宮さんが作ったら超話題になりますよ」。

 80歳を超えてからプログラミングを学び、iPhoneアプリ「hinadan」をリリースした女性アプリ開発者の若宮正子さんが世界中から注目されている。hinadanは、ひな人形をひな壇の正しい位置に置けるかどうかを競うゲームアプリ。冒頭に示したのは、若宮さんにプログラミングを手ほどきした小泉勝志郎さんが、若宮さんにアプリ開発を勧めたときの言葉である。

小泉さんが若宮さんにプログラミングを教えた
(出所:小泉氏の発表スライド)
[画像のクリックで拡大表示]

 2017年10月26日に東京で開催されたイベント「シニアプログラミングネットワークが目指す!人生100年時代の地域/世代間交流」では、小泉さんが若宮さんにアプリ開発を教えることになった経緯や、高齢者にプログラミングを普及させる取り組み「シニアプログラミングネットワーク」について語った。

発表する小泉さん
テセラクト 代表取締役社長やコード・フォー・ジャパン 理事という肩書も持つ
[画像のクリックで拡大表示]

高齢者にスマホを教える高齢者

 小泉さんは宮城県塩釜市在住。2011年に東日本大震災に遭って以降、様々な復興活動を行っており、目立った存在になっていた。そこで、様々な場所で様々な人を紹介されていたという。

 そんな中、「ガジェットに強い高齢者がほかの高齢者にスマホの使い方を教えている」と紹介されたのが若宮さんだ。「そこでの最初の言葉がすごく心に残った」(小泉さん)。若宮さんは小泉さんに出会って早々、「年寄りが若者に勝てるゲームを作ってほしい」と頼んだのである。「若い人と一緒にゲームをやると必ず負けるのでは面白くない」という理由だった。

 「最初会ったのは約6年前だが、それ以降も機会があるたびに、どんなゲームだったらお年寄りが勝てるかという話をした」(小泉さん)。そして2016年2月14日、若宮さんや彼女の活動仲間と一緒に「お年寄りが勝てるゲームとはどんなものか」というブレーンストーミングを行った。

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