パブリッククラウド上で仮想マシンを使わずシステムを構築する「サーバーレス」の事例が増えている。部分的なサーバーレス化も含めると、クラウドのユーザーにとってもはや定石だ。運用管理の手間やコストを減らす効果があるとされるが、実際はどうなのか。事例を通じて、実際の効果やシステム構築のノウハウを解説する。
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SEが知っておくべきサーバーレス
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ジンズのIoTメガネ向けシステム、サーバーレス化で機能追加を容易に
パブリッククラウド上で仮想マシンを使わずにシステムを構成する「サーバーレス」。眼鏡のジンズは、眼鏡型ウエアラブル機器「JINS MEME」のIoT(インターネット・オブ・シングズ)システムをほぼサーバーレスの構成として構築し、アプリケーションの機能追加やデータ量増大への拡張性を高めている。
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社内の反対押し切ってサーバーレス化、富士フイルムのソフト開発子会社
「社内から大反対されたが、覚悟を決めてサーバーレス化やアジャイル型の開発手法の採用に踏み切った」――。富士フイルムソフトウエア サービス本部 アドバンストソリューショングループ イメージワークスチームの佐藤力チーム長は、IT基盤刷新プロジェクトをこう振り返る。
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有料動画配信システムをサーバーレス化、毎日放送がITコストを9割削減
毎日放送(MBS)はAmazon Web Servicesを使い、定額制の有料動画配信サービス「MBS動画イズム444」のシステム基盤を構築した。コスト削減などを目的に、イベント駆動型コード実行サービス「AWS Lambda」を使った「サーバーレス」化を採用している。
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セキュリティ対策の手間を激減、パナソニックがサーバーレスで成果
さらば仮想マシン――。パブリッククラウド上で仮想マシンを使わずシステムを構築する「サーバーレス」が注目を集めている。未来のシステム構築手法ではなく、部分的なサーバーレス化も含めると、クラウドのユーザーの多くが既に実践し、効果を上げている。