システム開発トラブルにまつわる企業同士の争いは、残念ながら絶えることがない。不調に陥ったシステム開発プロジェクトの責任を巡って、発注企業とIT企業の間で訴訟に発展するケースもある。
システム裁判回顧録――。過去に起こったシステム裁判を振り返ることで、最悪の事態になるためのヒントを探っていただきたい。
システム開発トラブルにまつわる企業同士の争いは、残念ながら絶えることがない。不調に陥ったシステム開発プロジェクトの責任を巡って、発注企業とIT企業の間で訴訟に発展するケースもある。
システム裁判回顧録――。過去に起こったシステム裁判を振り返ることで、最悪の事態になるためのヒントを探っていただきたい。
日経コンピュータ 2004年7月26日号「動かないコンピュータ」を全文公開
業務や機能の要件が固まらず不調に陥り、システム再構築プロジェクトを2001年1月に中止。失敗の責任を巡って、互いに訴え合ったのがジェイティービー(JTB)とビーコン インフォメーション テクノロジー(ビーコンIT、現ユニリタ)の事案である。2004年10月、互いに求めていた賠償請求を放棄せよ、とい…
日経コンピュータ 2005年5月16日号「動かないコンピュータ」を全文公開
パッケージソフトの導入プロジェクトで裁判沙汰に発展したのが、日本貨物鉄道(JR貨物)とワークスアプリケーションズのケース。ワークスのパッケージ・ソフトを使った2年ごしの給与システムの開発プロジェクトが道半ばで中止に。支払い済み費用の返還を求めて、JR貨物が2003年7月、ワークスに対して損害賠償請…
日経コンピュータ 2006年2月20日号「動かないコンピュータ」を全文公開
大型のシステム構築案件では、契約があいまいなままプロジェクトがスタートしてしまうことが少なくない。その結果システム裁判に至ったケースの一つが、セコム損害保険(セコム損保)と富士通によるシステム裁判である。
日経コンピュータ2007年4月30日号「ニュース&トレンド」を全文公開
みずほ証券が東京証券取引所(東証)に対して約415億円の損害賠償を求める訴訟を起こしたのは、2006年10月27日のこと。証券会社が取引所を提訴した珍しい裁判となった。争点となったのは、「ソフトウエアのバグが重過失に当たるのか」という点だ。
日経コンピュータ2007年1月8日号「動かないコンピュータ」を全文公開
システム裁判として著名なものといえば、スルガ銀行と日本IBMの案件。スルガ銀行は2008年3月5日、システム開発の中止で損害を受けたとして、発注先の日本IBMに約111億円の支払いを求める訴訟を起こした。その後、2015年7月8日に決着。日本IBMに約42億円の賠償を命じた東京高等裁判所の判決が確…