PCのスペックは常に変化と進化を続けている。本特集では、現在から来年(2018年)にかけてのPCの主要スペックを解説していく。今回はCPU事情について見ていこう。

市場の主力を務めるインテル第7世代/第8世代Coreプロセッサー

 現在販売されているPCにもっとも多く搭載されているCPUは、インテルの第7世代Coreプロセッサー(開発コードネームはKaby Lake)だ。前世代となる第6世代Coreプロセッサーからの変更は、製造プロセスルールのみで、14nmから14nm+へと改良されている。地味ながら電力効率は高く、前世代に比べ、このCPUを搭載したノートPCはバッテリー駆動時間が長い製品が多い。

 第7世代Coreプロセッサーの多くは、2017年1月に発表されたばかりだが、早くも次世代となる第8世代Coreプロセッサーが登場している。この第8世代Coreプロセッサーは、ノートPC向け、デスクトップPC向けともに物理コアが増えるという大きな進化を遂げており、従来比で最大40%もの性能向上を果たしている。

薄型軽量ノートPC向け第8世代Coreプロセッサー(開発コードネームはKaby Lake R)は、2017年8月に発表された。第7世代からコアが倍増し、最大40%の性能向上を果たしている
薄型軽量ノートPC向け第8世代Coreプロセッサー(開発コードネームはKaby Lake R)は、2017年8月に発表された。第7世代からコアが倍増し、最大40%の性能向上を果たしている
(出所:インテル)
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デスクトップPC向け第8世代Coreプロセッサー(開発コードネームはCoffee Lake-S)は、2017年9月に発表されている。こちらもコアが増え、Core i7とCore i5は6コア、Core i3は4コアになった。
デスクトップPC向け第8世代Coreプロセッサー(開発コードネームはCoffee Lake-S)は、2017年9月に発表されている。こちらもコアが増え、Core i7とCore i5は6コア、Core i3は4コアになった。
(出所:インテル)
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