テクノロジーの進化は世界をどう動かしているのか。次々と生まれる技術のうち、どれが有望でどれが廃れるのか。これを見誤れば、企業も人も生き残れない。各技術分野を知り尽くした日経BP社の技術系専門誌の記者・編集長が、知っておくべきテクノロジーの未来を展望する。
連載
世界を動かす「100の技術」
目次
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生物利用の物質生産、バイオエコノミーが急拡大
セルロースナノファイバー、藻類ジェット燃料、人工クモ糸…
2018年は、生物を利用した物質生産が前進する年になる。木材や海草など有機性資源を再利用する「バイオマス」の分野では、鋼鉄の5倍程度の強度を持つ新素材の普及が期待される。自動車の車体や建築材料の他、食品、化粧品など様々な分野で利用が検討されている。
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もはや「仮想」と呼べない「VR」と「AR」
製品開発・建築・医療で「あるべき世界」を実現へ
2018年は様々な産業分野でVRとARの応用が一気に花開く。「こんなふうに見たかった」「これとこれが同時に見られると助かる」といった期待にVRとARが応えてくれる。もはや「仮想世界」としてとらえるのは適切ではない。
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働き方を変えるビル、自己治癒するコンクリート
ITやバイオなど異分野と連携して変貌する建築技術
建築界のノーベル賞と呼ばれる「プリツカー賞」で近年、日本の建築家が大きな存在感を示している。しかし、建築技術の開発という点では日本の優位性が揺るぎつつある。海外では、新素材やバイオ、機械、ITといった多様な分野の先進技術を貪欲に建築の領域に取り込み、新しい価値を次々と生み出しているからだ。
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「止まらない心臓」が登場、課題は高額医療費
世界初、自己組織を利用した生体弁の作成にも成功
心臓の機能不全(心不全)を防ぐ医療デバイスと治療手法が幾つも開発され、寿命を延ばすことが可能になりつつある。弱った心臓の一部を代替するデバイスや植え込み型の補助人工心臓も登場している。課題はどれも高額であることだ。
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ビッグデータで保険料や与信枠が個別に変わる
2018年以降、ダイナミックプライシング時代に突入へ
2018年以降、消費者ごとに商品やサービスの価格が変わるようになる。人の行動や体調、好み、さらには信用情報まで記録し、人工知能も活用して解析していく。ビッグデータによって新たな価値を届ける時代が幕を開ける。
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