IHI、日立造船、トヨタ自動車、デンソー──。日本を代表するこれらの企業には共通点がある。IT活用の組織体制を全面刷新した点だ。

 IoT(インターネット・オブ・シングズ)などITの進化に合わせて組織の在り方を根本から見直し、自社の製品やサービスの競争力を高めるのが狙い。分かりやすく言えば「攻め」のIT強化だ。

 基幹系システムを中心とした「守り」一辺倒からの転換は、多くのIT部門にとって長年の課題だ。攻めと守りを両立させると、どんな相乗効果が生まれるのか。IoTの時代にふさわしい、IT部門の進化形が見えてきた。