米オラクルが総力を挙げてクラウドシフトに挑んでいる。インフラからアプリケーションまで全ての層をカバーするサービスを拡充。5年ぶりに投入するリレーショナルデータベース製品の最新版もクラウド版を先行して提供する。営業体制や社内文化の変革も急ぐ。カギは既存の大手顧客やパートナー企業をいかに取り込めるかだ。特に間接販売が中心で、保守的なユーザーが多い日本でのクラウドシフトは容易でない。日本オラクルの株式上場から19年。日本で反攻を狙うオラクルの今を追う。
連載
反攻オラクルの勝算
目次
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上場19年の日本オラクル、旋風を再び吹かせるために必要なこと
日本のユーザー企業にとって、オラクルのPaaSやIaaSは有力な選択肢になり得るか。ノーチラス・テクノロジーズはオラクルのクラウドを基幹系で活用できるかを検証するベンチマークテストを実施。同社の神林飛志会長は「十分に利用できるレベル」と評価する。
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パートナーは様子見?オラクルが抱えるクラウドシフトの課題
全社を挙げてのクラウドシフトに合わせて、日本オラクルもクラウド強化を急ぐ。まず変えたのは営業体制だ。大手顧客を対象とするクラウドソリューションの営業統括組織を設置するとともに、中堅中小企業にオラクル・デジタルを展開する体制も整備した。
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年表で読み解く、オラクルのクラウド戦略
オラクルのクラウド移行が成功しつつある要因として、技術面ではAWSや米マイクロソフトに対抗できる「スケーラブルなIaaS」(ラリー・エリソン会長)を実現できた点が大きい。
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AWSの半額以下、オラクルのエリソン会長がアマゾン対抗鮮明に
米オラクルが毎年秋に開催する年次イベント「Oracle OpenWorld(OOW)」は、ラリー・エリソン会長兼CTO(最高技術責任者)による競合会社への挑発的な発言が風物詩となっている。最新のOOWの基調講演でエリソン会長がターゲットとしたのはAWSだった。
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