BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)や受託開発を中心としたコスト削減からAI(人工知能)など先進的なITを生み出す土地へ――。世界のIT市場においてインドの役割が変わりつつある。巨大な新興市場や優秀な人材を求めて欧米のIT大手が拠点を拡充し、今や最先端の研究・開発の場へと変貌を遂げている。各社の最新の取り組みに迫るため、現地拠点を潜入取材した。
連載
潜入!世界IT大手の頭脳
目次
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心理学者も働くハイテク研究開発拠点、インド4000人体制のアクセンチュア
アクセンチュアが2017年7月にインド最大のIT集積地バンガロールに開設した「アクセンチュア・イノベーション・ハブ」は、同社の戦略を体現する拠点だ。同社はAIやIoTなど新分野の事業を拡大しており、それらの売上比率を2017年度(2016年9月~2017年8月)時点で約50%にまで引き上げた。イノ…
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巨大化するSAPとオラクルのR&D拠点、20年かけて世界2位に
SAPとオラクルはそれぞれ戦略商材の開発拠点をインドに設けている。いずれの拠点も各社にとって世界で2番目の規模となる。
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優秀な学生を囲い込み、マイクロソフトがインドで研究している4分野
インド最大のIT集積地バンガロールに拠点を置く米マイクロソフトの研究機関である米マイクロソフトリサーチ(MSR)。「小さなエッジ端末」で機械学習の技術を利用する研究やインドなまりの英語を含めて日常的に20以上の言語が使われている環境での自然言語処理の研究などを進めている。
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「オフショア開発の拠点でしょ」はもう古い、知られざるインドの変貌ぶり
「20年前、インドを訪れるIT企業の目的はコスト削減だった。だが近年は新たな価値を生み出す役割を求めるように変わってきた」。欧州SAPの印研究開発子会社、SAPラボインディアのマンガーラ・セシャドリ バイスプレジデントはこう話す。日本ではシステム開発や保守、運用、事務作業などのアウトソーシング拠点…
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