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「Rakuten FinTech Conference 2017」レポート

注目のFinTechベンチャー4社、共通する「革新の料理法」

下玉利 尚明=タンクフル 2017/10/24 日経FinTech

 FinTechの分野ではイノベ―ティブなスタートアップが数多く活躍している。2017年9月27日に楽天が主催した「Rakuten FinTech Conference 2017」には、英Yoyo Walletアラン・フェリス 共同創業者 兼 CEO(最高経営責任者)、米Wyreマイケル・ダンワース 共同創業者 兼 CEO、英PremFinaバンディ―プ・シン・ランガー CEO、英Revolutリシ・ストッカー ヘッドオブパートナーシップが登壇。新たな技術を開発した企業がエコシステムを形成することでイノベーションが起きている現状について意見を交わした。

写真●注目のスタートアップ4社が新たな技術を開発した企業がエコシステムを形成してイノベーションを起こす現状について意見を戦わせた
(写真:新関 雅士)
[画像のクリックで拡大表示]

 パネルディスカッションの冒頭、モデレーターを務めた楽天オスカー・ミエル フィンテックファンド/モビリティインベストメント マネージング・パートナー 楽天 執行役員は、「最もイノベーションが進んでいる企業に集まってもらった」とパネリストを紹介。続けて、各社に現在、取り組んでいる事業の説明を促した。

 最初にプレゼンテーションに立ったマイケル・ダンワース氏は、Wyreの事業を「国際的な決済をブロックチェーン技術で実現することに取り組んできた」と紹介した。同社が目指しているのは、国際的な決済を「電子メールと同じように簡単にできるようすること」だ。デジタル通貨での決済を365日、休みなくできるという。

 同社のビジネススキームは、通貨をデジタル資産、つまりビットコインに変えて決済する。「通貨などの資産をデジタル資産に変換することで、資産の流動化を図る。これをリアルタイムで実行しいる」(マイケル・ダンワース氏)。現在、サービスを展開しているのは、米国、メキシコ、ブラジル、香港、韓国、中国で、マイケル・ダンワース氏は「今後、日本市場でも展開したい」と語った。

 続いて登壇したアラン・フェリス氏は、Yoyo Wallet が提供しているQRコードでの決済プラットフォームを紹介。「ヨーロッパ4カ国で展開し、現在、2000店舗で使われている。1カ月間のアクティブユーザーは25万人に達し、150万件のトランザクションがある。毎月10%程度伸びている」と説明した。

 今回のカンファレンスでは、P2P(ピア・ツーピア)の個人間決済やQRコード決済のサービスを提供している企業やスタートアップが多い中、バンディ―プ・シン・ランガー氏がCEOを務めるPremFinaは、プレミアファイナンシングを主力事業としている。バンディ―プ・シン・ランガー氏は「2万ドルの保険に入りたい顧客がいれば、我々が代わりに保険会社に一括で2万ドルを支払い顧客に保険に加入してもらい、顧客からは分割で我々に保険料というかたちで支払ってもらう」とビジネスモデルを紹介。続けて、「保険に対してファイナンスを提供することで、加入しやすい保険を実現するというイノベーションを起こした」と説明した。

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