【「Rakuten FinTech Conference 2017」レポート】

「日本は電子マネーのプラットフォームが多すぎる」、楽天の三木谷氏

下玉利 尚明=タンクフル 2017/10/19


 ビッグデータ、IoT(インターネット・オブ・シングズ)、人工知能(AI)などデジタルテクノロジーによるイノベーションは社会をどう変えていくのか。2017年9月27日に楽天が主催した「Rakuten FinTech Conference 2017」では「イノベーションが切り開く未来」と題したパネルディスカッションを開催。米Mastercard Operations & Technologyエド・マクローリン プレジデント、米PayPalローハン・マハデバン SVP アジア太平洋地域CEO(最高経営責任者)、楽天 三木谷浩史 代表取締役会長 兼 社長が登壇。、テクノロジーの進化によってもたらされる金融分野の未来像を語った。

写真●テクノロジーの進化によってもたらされる金融分野の未来像についてのパネルディスカッションが開かれました。楽天の三木谷 浩史 代表取締役会長 兼 社長らが登壇し、激論を戦わせました
(撮影:新関 雅士)
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 今回のパネルディスカッションのテーマは、デジタルテクノロジーによるイノベーションが世の中をどう変えていくかだ。そこで、モデレーターの日本経済新聞社 関口和一 編集委員は、まず各登壇者が現在の金融を取り巻く環境をどのように捉えているのかを尋ねた。

 エド・マクローリン氏は、コネクテッドデバイスの急速な普及により、「従来、オフラインであったサービスがオンライン化している」と現在の状況を分析。例えば車を運転している状況を例に挙げ、車がコネクテッドカーになりガソリンスタンドでの支払いも駐車場の料金精算も、オンラインで済ませられるようになると説明。現金でのやり取りなど「物理的な関係」を保っていた世界が大きく様変わりすることを示唆した。

 三木谷氏は3つのことに注目していると述べた。まずは、ECサイトなどを念頭に「オフラインとオンラインの境目が曖昧になりつつあること」だ。二つめが、オンラインでの取引が進化することによる「キャッシュレス社会の到来」。そしてもうひとつが、企業におけるファイナンスの意志決定や経営の意識決定などがAIによってなされるようになるということ。属人的な判断が排除され、コンピュータにとってかわられることで精度高くなる可能性があるという。「これら3つのことは、今まさに進展しつつある」と述べた。

 続いてローハン・マハデバン氏は、アジア太平洋7カ国で同社が実施した調査の内容に触れ、「もはやインターネットアクセスが100%でない国はほぼなくなった」と説明。スマートフォンの普及で人々の行動が劇的に変わり、便利さへの期待が膨らむ一方、ちょっとでも不便を感じると離れていってしまうことも指摘した。

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