日立ソリューションズは2017年10月11日から13日まで東京ビッグサイトで開催されている「ITpro EXPO 2017」で、マルウエアやランサムウエアからの被害を最小限にとどめるためのツール「秘文 Device Control」を展示している。8月31日にリリースされたばかりの製品となる。

 この製品は、暗号化製品の技術を外部からの侵入防止に応用したもの。暗号化製品とは「秘文 Data Encryption」で、データの暗号化機能とマルウエアのアクセス防止機能を持つ。このソフトの開発によって蓄えられた技術とノウハウを活用して生まれたのが、今回展示された「秘文 Device Control」だという。

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 このシステムは、エンドポイント向けマルウエア対策製品である米Cylanceの「CylancePROTECT」と連携し、端末のどんな操作がマルウエアの感染を招いたかを特定する。これによって、迅速に拡散を防ぐ対策がとれるようになる。また、ランサムウエアやマルウエアの被害を受ける前にどのような操作が危険なのかを明確にし、脅威を回避する策を練るのにも役立つ。必要に応じて感染したPCのネットワーク接続を遮断することもできる。

 今回の展示では、このシステムがAIを利用した高精度の検出エンジンを搭載し、99%以上の検知率でランサムウエアを検知できるとアピールした。さらに、導入するサーバーへの性能要求もあまり高くなく、既存の環境へスムーズに導入ができることもアピールしていた。