ユニアデックスは2017年10月13日まで東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO」で、ITオートメーション、コミュニケーション、セキュリティ、クラウド&ITアウトソーシング、「IoT-AI-Robot」の5分野に関連するソリューションを展示している。ここではコミュニケーションとセキュリティ、IoT-AI-Robotに関連する展示内容を紹介する。

 コミュニケーション分野では、同社が取り扱っている企業向けチャットツール「LINE WORKS」(提供元はワークスモバイルジャパン)とコラボレーション用のクラウドサービス「Cisco Spark」(提供元はシスコシステムズ)を展示。いずれも販売だけではなく、関連サービスを提供している。

 LINE WORKS関連では「ユニアデックス LINE WORKS AD連携サービス」を提供中だ。これは企業が認証基盤などに利用しているActive DirectoryとLINE WORKSを連携させるサービスで、クラウド版とオンプレミス版がある。Cisco Sparkに関しては、サービス名はないものの、企業が導入済みのテレビ会議と連携させるための構築などを受注可能だという。

ユニアデックスのブースではCisco Sparkが会議可能な状態で展示
ユニアデックスのブースではCisco Sparkが会議可能な状態で展示
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 セキュリティ分野ではCASB(Cloud Access Secutiry Broker)とIDaaS(ID as a Service)を展示している。CASBは従業員のクラウド利用を可視化し、コントロールするクラウドサービス。働き方改革が進むと社外から直接クラウドサービスにアクセスする機会が増える可能性があり、クラウドサービスの利用状況が分かりにくくなる。こうした観点でもCASBは必要となる。

 ユニアデックスはSkyhigh NetworksとNetskopeのCASBを扱っている。これらを扱うITベンダーはほかにもあるが、ユニアデックスの強みは、運用サービスを手掛けていることだという。「CASBでアクセスを制限したいサービスが見つかった際のファイアウオール設定」「CASBが出す多数のアラートの中で企業にとって危険なものを通知」などの作業を請け負える。また同社はマルチベンダーであり、選択肢がある中から企業に合ったものを提供できる点もメリットに挙げている。

 IDaaSはシングルサインオンなどを可能にするクラウドサービス。同社はOktaのIDaaSを使って認証基盤を構築する「ユニアデックス クラウド認証基盤構築サービス」を提供している。

Skyhigh NetworksのCASBの利用画面(管理画面)。従業員が利用しているクラウドサービスと、それらのリスクなどが表示される
Skyhigh NetworksのCASBの利用画面(管理画面)。従業員が利用しているクラウドサービスと、それらのリスクなどが表示される
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 IoT-AI-Robot分野では、「稼働監視・設備診断サービスパッケージ」を展示している。IoTと機械学習を活用して、小型設備の稼働監視や異常予兆の検知などができるサービスで、現在は実証実験フェーズにある。ブースでは、一部が壊れたシャフトの故障時期を予測するデモを見られる。シャフトの稼働状況を振動センサーで取得し、IoTゲートウエイ経由でクラウドに構築した「設備診断エンジン」に送信。このエンジンで機械学習により故障時期を予測するという内容だ。設備診断エンジンには、大型装置の故障予測に関するノウハウを入力中だという。現在は住友精密工業と共同で実証実験中で、ほかの実証実験パートナーも探しているという。

「稼働監視・設備診断サービスパッケージ」のデモ
「稼働監視・設備診断サービスパッケージ」のデモ
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 ロボットに関しては、自社開発の写真撮影アプリを稼働させたヴイストンのロボット「Sota」を展示し、ロボットと人間のコラボレーションが生み出す利点などを説明している。

写真撮影アプリが稼働中のロボット「sota」
写真撮影アプリが稼働中のロボット「sota」
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