バラクーダネットワークスジャパンは、2017年10月11日から13日まで東京ビッグサイトで開催している「ITpro EXPO 2017」で、次世代ファイアウォール機器やデータバックアップ専用装置などセキュリティ機器群をパネル展示している。特に、SD-WAN機能やランサムウエア対策の着眼点に立って製品群を披露する。

 SD-WAN機能にフォーカスした展示の一つとして、次世代ファイアウォール機器への設定(コンフィグ)の反映を自動化する“ゼロタッチコンフィグ”機能の強化についてパネルで説明している。2017年に入ってから、フルイメージのコンフィグを配信する従来の管理サーバー(ハードウエアまたは仮想アプライアンス)に加え、ベース部分のコンフィグを配信するクラウド型の管理ポータルを追加した。

 次世代ファイアウォール機器をインターネットに接続すると、まずはクラウド上の管理ポータルにアクセスする。ここからベースコンフィグをダウンロードして自身に反映する。これにより、企業が管理しているフルコンフィグ配信用の管理サーバーにVPN接続できるようになる。こうして管理サーバーに接続し、フルコンフィグをダウンロードして反映する。

 次世代ファイアウォールが備えている機能の一つで、SD-WANに関連した機能として、アプリケーションの種類に応じてアクセス経路を切り替える使い方についてもパネルで説明している。例えば、遠隔拠点において、Office365向けのアクセスはインターネットに直接出ていき、それ以外のアクセスは本社のデータセンターへのVPN接続を経由してインターネットに出ていくといった運用ができる。

 本社や拠点に加えて、工場やIoTでの利用を想定した次世代ファイアウォール機器も参考出展。具体的には、工場向けの「Barracuda NextGen FirewallモデルF183」と、IoTデバイス向けの「Barracuda NextGen Firewall Sシリーズ SC1」である。

工場向けの次世代ファイアウォール機器「Barracuda NextGen FirewallモデルF183」を参考出展
工場向けの次世代ファイアウォール機器「Barracuda NextGen FirewallモデルF183」を参考出展
[画像のクリックで拡大表示]