展示会にはつきものの、製品やサービスの展示がない。目に入るのは、「関西傾聴」ののれんと巨大なたこ焼きのオブジェ、そして着流しの説明員。2017年10月11日から13日にかけて開催されている「ITpro EXPO 2017」で一風変わったブースを出展しているのは、関西の独立系システムインテグレータであるデータプロセスだ。

データプロセスのブース
データプロセスのブース
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 関西傾聴とは、2018年に50周年を迎える同社が立ち上げた「関西で傾聴」プロジェクトのこと。創業の地である関西の顧客の声に耳を傾け、困難な課題を共に解決するのが目的だ。関西からの来場者、関西出身の在京社員が、ツッコミがてらブースに足を止める。ふと目を上げると、お品書きを模した札に「COBOL」「担当者退職」「老朽化」の筆文字。レガシーマイグレーションに悩む企業の担当者の胸を打つキーワードが踊る。

お品書きを模した札にIT課題のキーワード
お品書きを模した札にIT課題のキーワード
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 「東京の展示会に、新幹線や飛行機に乗って足を運んでくれる。それだけに、ITで抱える悩みは深いはず」。着物姿でこう話すのは、データプロセスの小西国造 営業企画部マネージャーだ。

来場者の悩みを傾聴し、タブレット端末でモデリング
来場者の悩みを傾聴し、タブレット端末でモデリング
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 雑談からITの話題に移れば、ブースにある大小のタブレット端末にペンを走らせ、来場者の悩みをモデリングしてみせる。今回の出展では、塩漬けシステムのオープン系やクラウドへのマイグレーションと、2020年1月に延長サポートが終了するWindows Server 2008の移行サービスをアピールしているという。