JBCCは、2017年10月11~13日まで開催している「ITproExpo 2017」で、同社のクラウドサービス群「俺のクラウド」を展示している。俺のクラウドは、名刺管理などの業務ソフトやクラウドサービスに同社の運用管理サービスなどを組み合わせたもの。クラウド導入に不安を抱える企業でも、手軽に導入・運用できる。

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 展示ブース中央に展示しているのがAIチャットボットを利用して業務を効率化する「CLOUD AI チャットボット」だ。社内の問い合わせを効率的に解決するためのツールで、利用者が「企業版LINE」の「LINEWORKS」を通じて欲しい情報を問いかけると、質問の意図を解釈して適切な返答をする。チャットボットには「IBM Watson日本語版」を使う。

 FAQデータと、商品カタログのPDFデータなどの別々のデータベースを横断的に利用できるのも特徴だ。例えば、「商品Aの発売時期を教えて」と投げられた場合、FAQデータから適切な回答を探し出すが、その次に「商品の仕様と価格も教えて」と続けた場合は、商品カタログのデータベースからPDFファイルを示すといったことが可能だ。

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 人手不足に悩む小売業などのパート・アルバイトへの情報提供にも役立つとする。分厚い業務マニュアルを用意しても、臨時のアルバイトやパートの人材が読み込むのは現実的ではない。チャットボットを使って「レジ打ちのクレジットカード入力を教えて」などといったときにすぐに検索できるのが強みだ。2017年8月の発売開始以降、すでに契約に至っているケースもあるという。

 今後は、LINEWORKS以外のチャットサービスとつなげることも視野にサービス拡大を図る。