電気計測器メーカーの日置電機は2017年10月13日まで東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2017」で、設備の電源電圧を遠隔で計測できるサービス「GENNECT Remote」を展示している。KDDIが8月に買収を発表したベンチャーのソラコムが提供するIoT(インターネット・オブ・シングズ)の格安通信サービスを利用しているのが特徴だ。

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 GENNECT Remoteは工場や電力設備で使われる電源の電圧を遠隔で計測できるサービス。日置電機がゲートウエイ、携帯電話回線、クラウド上のデータベース、分析用のWebアプリケーションをパッケージ化して顧客に提供する。これらを電源の計測器に接続して利用する。

 携帯電話回線に「SORACOM Air」を利用するほか、データの暗号化には「SORACOM Beam」を利用している。

 基本的な機能を搭載する「GENNECT Remote Basic」は2017年5月から提供。展示ブースの説明員によれば「想定通り好調に売れている」。12月末に発売予定の「GENNECT Remote Pro」は遠隔で電源測定器を操作したり取得データの設定を変更したりできる機能を追加する。