日経BP社は2017年10月12日、「ITpro EXPO AWARD 2017」の受賞製品とサービスを発表。東京ビッグサイトの「ITpro EXPO 2017」会場内で授賞式を開催した。大賞はパナソニックの「タフパッドの空間採寸/温度センシングによる業務効率ソリューション」が受賞した。
これは、パナソニックの「タフパッド」を使った、様々な現場向けのソリューション。タフパッドは堅牢さが売りのタブレット端末だ。
「空間採寸」は、タフパッドの3Dカメラを使って離れたところから採寸する。工事現場での構造物やひび割れ、物流現場での荷物を画面に表示して、画面上で寸法が分かる。「温度センシング」は電力・鉄道業界向けのソリューションだ。タフパッドに取り付ける赤外線サーモグラフィーカメラと専用ソフトを組み合わせて、温度計測と画像の記録ができる。製品化は2018年春の予定だ。
自社の強みを生かした独自技術の活用・展開である点と、現場の課題をIT技術でスマートに解決している点を高く評価し、大賞とした。
授賞式にはパナソニック コネクティッドソリューションズ社モバイルソリューションズ事業部東アジア営業統括部の向坂 紀彦統括部長が登壇。「このような名誉ある賞をいただいてありがたい。このソリューションは、社会問題となっている老朽化施設の点検業務をいかに効率よくできるかということで商品化した。特に現場の皆様の業務効率を改善し、効率の良い働き方をしていただけるよう頑張っていきたいと思っている」とした。
ITpro EXPO AWARD 2017は、ITpro EXPO 2017に出展されるすべての製品/サービスの中から、製品/サービスとして優れている、分かりやすい、インパクトがあるといった展示に対して表彰するもの。日経BP社のIT関連、製造関連の専門媒体の編集部が取材・審査して、大賞、優秀賞、特別賞を決定した。またITmediaに「ITmedia エンタープライズ賞」、ZDnet Japanに「ZDNet Japan賞」を選定してもらった。
受賞製品/サービスの一覧は以下の通り。
大賞
パナソニック
「タフパッドの空間採寸/温度センシングによる業務効率ソリューション」
優秀賞
グーグル・クラウド・ジャパン
「Google Cloud」
GMOクラウド
「スマート電子タグ」
日本ヒューレット・パッカード
「HPE ProLiant Thin Micro TM200」
アイ・オー・データ機器
「LinuxベースOS搭載NAS『LANDISK H』」
ソラコム
「『SORACOM Air for セルラー』のチップ型SIM」
コンピューター総合研究所
「MOH-CAL(もーかる)」
特別賞
データプロセス
「関西傾聴」
ITmedia エンタープライズ賞
東芝情報システム
「AR/VR技術で手順・操作を可視化『リアルタイム・ビジュアルなフィールド保守』」
ZDNet Japan賞
NTTコミュニケーションズ
「AIを用いたIoTデータ分析最前線」