グレープシティは2017年10月11日から13日まで東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2017」で、企業のExcelデータ資産を基にアプリを開発できるツール「Forguncy(フォーガンシー)」のデモを披露している。
Forguncyを使えば、既存のExcel文書を読み込ませるだけで、プログラミングをせずにWebアプリを自動生成できる。例えば、Excelで作成した「営業日報」のサンプルを複数読み込ませるだけで、Excelを使わずに業務日報を管理するWebアプリを生成する。既存のExcel文書に書き込まれた日付や店舗名などのデータや、「達成率」算出のための計算式なども引き継がれる。
Forguncyは、Excelを方眼紙のように使って業務文書を作成する手法である「Excel方眼紙」をもじった製品名だ。グレープシティは公開討論会を開くなどして、議論を喚起している。
Excel方眼紙には賛否両論があるが、実際問題として、日本の企業・組織には大量のExcel文書が存在している。Forguncyは約150社で導入実績があるという。「基幹業務システムの周辺でシステム化されずに残っているExcel業務を効率化したいと考える企業からの引き合いが多い。新しく生成されるWebアプリはExcel時代の仕様を引き継いだものになるため、完全に新しいアプリを導入する場合より定着率が高まるようだ」(担当者)。