NTTPCコミュニケーションズは2017年10月11日から開催されている「ITpro EXPO 2017」で、同年6月末に提供を開始したSD-WANサービス「Master'sONE CloudWAN Nプラン」を展示した。同社は他社が開発したSD-WANサービスを「同Vプラン」として提供しているが、Nプランは自社で開発したサービスだ。中小企業向けに、低料金の使いやすいサービスになっている。

 初期費用は無料で、月額利用料は1万7000円から。ユーザーはWebのコントロールパネルを使って開通、運用、保守までを一貫して行える。Office 365などのSaaS(Software as a Service)のトラフィックだけをインターネットに逃がすインターネットブレークアウト、アプリケーションごとの通信量の可視化・制御といったSD-WANサービスで一般的な機能を備えている。

 同社は「中小企業はネットワークの管理にあまり人員をかけられない。そこで一つのコントロールパネルだけですべての管理を行えるように工夫している。また、自社開発のサービスであるため、ユーザーの要望を聞いて機能を追加しやすい」とこのサービスのメリットを強調する。

アイコンが並んだコントールパネルのホーム画面(右)とアプリケーションごとのトラフィックのグラフ(左)
アイコンが並んだコントールパネルのホーム画面(右)とアプリケーションごとのトラフィックのグラフ(左)
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 ブースでは、SIMスロットを備えたLTE対応エッジ装置(展示品はモックアップ)も展示した。2017年末から提供予定だという。エッジ装置は、SD-WANで接続する拠点ごとに設置する装置。LTE対応エッジ装置は小規模店舗やサテライトオフィスなどでの利用を想定している。「例えば工事現場などでは2カ月間だけSD-WANを利用したいというニーズがある。このエッジ装置はそうした用途に向く」という。

LTEに対応したエッジ装置のモックアップ
LTEに対応したエッジ装置のモックアップ
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