データベースマーケティングを手がけるスプリームシステムは2017年10月11日、東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2017」会場で、3Dセンサーを利用した動線分析システムを展示した。小売店やアミューズメント施設などで人の動きを検知・分析することで、レイアウト改善や従業員の動きの効率化を可能にする。

写真1●動線管理システム「Moptar」
写真1●動線管理システム「Moptar」
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 「Moptar」(写真1)は、小売店内など比較的小規模な環境での動線分析向け。10月2日にリリースした最新版Ver.2.3では、Orbbec 3D社製の赤外線センサーを採用、陳列棚のどの段に手を伸ばしたか、といった詳細な動きまで検知・記録できる。同製品の管理画面(写真2)には、「来店客がどの棚に手を伸ばしたか」を示すピンク色の丸印が現れる。比較的大規模向けの「reach」は2016年に日立LGデータストレージ製の3Dモーションセンサーを採用し、3D対応した。

写真2●管理画面
写真2●管理画面
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 赤外線センサーによる導線検知は、対象となる人間に目印となるものを持たせたりする必要がないほか、位置情報だけを記録するので、カメラなどによる動線分析と違って、プライバシーを考慮しなくて済むのが利点である。今後、比較的大規模向けの導線分析システム「reach」との連係や、ビーコンを使った個体認識などの強化を計画している。